先端放射光源に関する研究会

― 第3世代放射光リング/SASE-FELを越えて日本が選択すべき放射光源ロードマップに向けて(1)

2014年8月20日
日本放射光学会会長 村上 洋一

この度、下記の要領で「先端放射光源に関する研究会」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。 多くの方々のご参加を期待しています。

(開催趣旨)
本研究会は、第三世代リング型光源やX線自由電子レーザーの次に来る光源技術を概観し、関連する光源および利用研究者間で情報を共有し、今後の次世代光源開発へ向けた議論の基礎とすることを目的とする。回折限界を目指す超低エミッタンス電子蓄積リング、エネルギー回収型ライナック、次世代短波長自由電子レーザーに関する光源技術開発の最新の状況に加え、レーザー加速などの新しい加速器技術の展望、レーザーその他の非加速器技術による短波長光源などの最新の動向も取り上げる。これら様々な光源技術の特徴と光源性能、開発の現状と今後の発展の可能性を議論する。


開催日時:2014年11月21日(金)、22日(土)
場所:自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンター中会議室
主催:分子科学研究所、日本放射光学会
共催:日本加速器学会

<プログラム> 
タイトルをクリックすると、講演資料をダウンロードいただけます。
※一部資料のない講演もございます。

11月21日(金)

13:30-13:40 趣旨説明(浜 広幸(東北大))
13:40-13:45 各種お知らせ

【セッション1:回折限界放射光リングの可能性と意義/コンビナー 佐々木茂美(広大)】
13:45-15:15
講演I 世界の回折限界放射光リング戦略の動向とSPring-8 IIがめざすもの (下崎義人(JASRI/SP8))
講演II SPring-8 IIへのSACLAからの直接入射 (大竹雄次(理研/SP8))

質疑、意見交換

<15:15-15:30 休憩>

【セッション2:レーザープラズマ加速と光源技術の新展開/コンビナー 加藤政博(分子研)】
15:30-17:30
講演I レーザープラズマ加速の達成点とこれから(細貝知直(阪大))
講演II レーザーによるEUV・X線の発生(藤 貴夫(分子研))
講演III 短周期アンジュレータ開発の現状(山本 樹(KEK))
アンジュレータ技術の最先端(金城良太(理研/SP8)))
講演VI 軌道角運動量を持つ光とその応用(佐々木茂美(広大))
質疑、意見交換

<17:30-18:00 移動>
18:00-20:00 懇親会(明大寺キャンパス職員会館1階)

11月22日(土)
【セッション3:ERLの先端光源としての可能性と意義/コンビナー 花木博文(JASRI/SP8)】
9:00-10:30
講演I ERL開発の現状と展望(宮島 司(KEK))
講演II 超伝導空洞の挑戦(阪井寛志(KEK))
質疑、意見交換
<10:30-11:00 休憩>

【セッション4: FEL、次の10年の進化/コンビナー 浜 広幸(東北大)】
11:00-12:30
講演I 世界のXFELの展望とSACLAの現状と高度化の方向性(大竹雄次(理研/SP8))
講演II XFELOはどのように実現すべきか(羽島良一(JAEA))
質疑、意見交換

12:30-12:40 閉会挨拶(村上放射光学会長)