【企画講演5】
『Top-up運転の精密実験に対するインパクト』
- 日時:1月9日(月) 9:00−10:30
- 場所:B会場
- 趣旨:
世界の放射光源では,新規の光源のみならず,既存光源の性能向上を目指したTop-up化が進みつつある。日本では,既にSPring-8とNew-SUBARUでTop-up運転がスタートし,KEK-PFやUVSOR-IIでもTop-up化に向けた準備が進められている。Top-up運転は平均的ビーム寿命を維持しながら,高輝度・短パルス等,ビーム性能の改善を進めることが可能な上,実験試料上の光が極めて安定化し,入射を気にせず自由に実験を計画できる等,全てのユーザーにメリットをもたらす。しかし,このようなTop-up運転のメリットが,現状では日本の放射光ユーザーに正しく認識されているとは言い難い。本企画では,以下の3つの講演と総合討論を通し,「Top-up運転がどうして必要であるのか」,「その実験に及ぼすメリットとは如何なるものか」をユーザーの目線で議論し,Top-up運転に対する認識を深めて頂く一方,日本の既存光源のTop-up化を加速させることを目的とする。
- プログラム:
- 「趣旨説明」6分
田中均(JASRI)
- 「Top-up運転がもたらすX線散乱・回折実験の精度の向上」23分
高田昌樹(JASRI)
- 「放射光を用いたリソグラフィーの研究-- リソグラフィー実験におけるTop-up運転のメリットとは」23分
渡邊健夫(兵庫県立大)
- 「KEK-PFが目指すTop-up運転-- PFユーザーが享受するTop-up運転のメリットとは」23分
澤 博(KEK-PF)
- 「総合討論」15分
司会:小杉信博(UVSOR)