【特別講演・奨励賞受賞講演・企画講演】


■特別講演

1月9日(土) 13:00-14:00 (C会場)
1. 「放射光を利用した高圧地球惑星科学の発展と課題」
  入舩徹男(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) 60分
1月9日(土) 14:10-15:10 (C会場)
  2. 「イノベーションを支える高輝度放射光」
尾嶋正治(東京大学放射光連携研究機構) 60分
 

■学会奨励賞受賞講演

1月9日(土) 16:10-16:40 (A会場)
1. 「X線自由電子レーザーを利用したフェムト秒X線分光法の開発」
  片山哲夫(高輝度光科学研究センター XFEL利用研究推進室) 30分
1月9日(土) 16:40-17:10 (A会場)
2. 「回折XAFS法の開発とその電池材料解析への応用」
  河口智也(京都大学 産官学連携本部) 30分

■企画講演

企画講演1 『機能発現サイトの三次元可視化最前線』

1月10日(日) 9:00-12:00 (A会場)
  機能性材料では不純物や界面、ナノ物質等の局所的な原子構造体や生体物質の化学反応部位、すなわち「活性サイト」が機能発現の重要な役割を担っている。ホログラフィーの原理に基づく活性サイトの放射光3次元可視化手法は近年発展が著しく、その機構解明の強力なツールたりえる。本企画では、無機からバイオ材料に至る幅広い測定対象の放射光による活性サイト研究の現状を確認するとともに今後の新たな研究展開について議論を深めたい。
   
  司会 田尻寛男(JASRI) (趣旨説明時 室)
1. 「趣旨説明 機能発現サイトの三次元可視化最前線」
  田尻寛男(JASRI) 10分
2. 「蛍光X線ホログラフィーによる特異な3D構造の可視化」
  林好一(名古屋工大) 25分
3. 「X線CTR散乱による有機半導体の表面構造の可視化」
  若林裕助(阪大) 20分
4. 「X線損傷と3D活性サイトイメージング」 
  赤木和人(東北大) 25分
  休憩 10分
  司会 室隆桂之(JASRI)
5. 「放射光を用いたバイオ材料活性サイト計測の新しい展開」
  佐々木裕次(東大) 20分
6. 「光電子ホログラフィーによる三次元局所原子構造:層状物質を例に」
  松井文彦(奈良先端大) 20分
7. 「蛍光X線・光電子ホログラフィーの原子像再生理論」
  松下智裕(JASRI) 20分
8. 「産業応用技術における3D活性サイトイメージング:半導体中の不純物サイト」
  筒井一生(東京工業大) 20分
9. 「総括 活性サイト周りの三次元原子構造解明と新機能材料創成科学の新展開」
  大門寛(奈良先端大) 10分
   

企画講演2 『量子ビームの連携による新しい構造生物科学』

協賛:文部科学省「光・量子融合連携研究開発プログラム」    
       「レーザー・放射光融合による光エネルギー変換機構の解明」
       (課題責任者:高エネルギー加速器研究機構・足立伸一)     
       「中性子と放射光の連携利用によるタンパク質反応プロセスの解明」          
       (課題責任者:京都大学・三木邦夫)
1月10日(日) 15:00-17:00 (A会場)
  基礎と応用の科学分野でこれまで広範的に利用されてきた量子ビーム技術について、それらを融合利用することの重要性が近年注目されている。放射光についてもその他の量子ビームを相補的に利用することで、生命科学や物質科学分野での新しい先導的研究が展開されようとしており、その結果もたらされる産業分野の高度化や国際競争力の強化に期待が集まっている。本企画講演では、放射光と中性子、放射光とレーザーの連携的利用による生命科学・物質科学の構造研究の最新の動向を紹介し、今後の進展を議論したい。
   
  司会 足立伸一(高エネ機構・物構研)
  1. 「趣旨説明」
  三木邦夫(京大・院理) 10分
  2. 「放射光によるタンパク質の超高分解能構造解析と中性子線回折との連携」
  竹田一旗(京大・院理) 25分
  3. 「薬剤開発を目指したタンパク質の放射光と中性子による精密構造解析」
  山縣ゆり子(熊本大・薬) 20分
  司会 三木邦夫(京大・院理)
  4. 「植物型フェレドキシンの精密構造解析と金属置換体を用いた機能解析」
  栗栖源嗣(阪大・蛋白研) 20分
  5. 「レーザー・放射光融合による人工光合成反応の分子機構解明」
  足立伸一(高エネ機構・物構研) 25分
  6. 「レーザー光照射によるヘモグロビンの構造ダイナミクス研究」
  佐藤文菜(自治医大) 20分
   

企画講演3 『細胞から生体高分子までの時空間階層イメージングと放射光』

1月11日(月) 9:00-12:00 (A会場)
  現在まで放射光は、核酸、タンパク質など生体高分子の複雑かつ合理的な立体構造の精密な解析による分子的基盤情報の蓄積を進めてきた。それらの情報を基に、最先端の生命科学研究には、その生命機能を実現している複雑な生体システムの時空間階層構造の解明が期待されている。そこでは、生体高分子が離合集散する生体高分子複合体、細胞小器官(オルガネラ)さらには細胞という様々な時空間階層で互いに連携した生体システムのダイナミクス解明を目標に、放射光・XFELによるX線回折顕微鏡やクライオ電子顕微鏡・超解像顕微鏡など生体システムを直接構造観察するイメージング法や情報を階層的に束ねる計算解析法の開発が精力的に進められている。本企画では最先端イメージング法や計算機科学を俯瞰しながら、近未来の放射光生命科学研究の展開について議論を深める。
   
司会 山本雅貴(理研)
  1. 「趣旨説明」
山本雅貴(理研) 10分
  2. 「細胞内分子ダイナミクスを理解するために必要なシミュレーションと放射光生命科学」
杉田有治(理研) 25分
  3. 「X線結晶構造解析による生体高分子の時空間階層構造研究の可能性」
加藤博章(京大) 25分
  4. 「クライオ電子顕微鏡による生命科学研究の最先端」
難波啓一(阪大) 25分
  休憩 10分
  5. 「階層横断的に機能する分子システムの構造アンサンブルとダイナミクス研究」
秋山修志(分子研) 25分
  6. 「蛍光ライブイメージングと超解像顕微鏡による生命動態学研究の最先端」
松永幸大(東理大) 25分
  7. 「コヒーレントX線回折イメージングで解き明かされ始めた細胞の姿」
中迫雅由(慶應大) 25分
  8. 「まとめ」
10分
 
   

■各施設利用者懇談会

  VUV・SX高輝度光源利用者懇談会
    1月9日(土) 10:00〜11:00 (D会場)
  PF-ユーザアソシエーション(PF-UA)
    1月9日(土) 11:00〜12:00 (C会場)
  SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)
    1月11日(月) 12:10〜13:10 (A会場)