【特別講演・奨励賞受賞講演・企画講演】


■特別講演

1月10日(土) 15:30-16:30 (ローム記念館 5F大会議室)
1. 「放射光とXFELを利用した光誘導水分解反応の機構解明」
  沈建仁(岡山大学大学院自然科学研究科) 60分
1月11日(日) 15:00-16:00 (F会場)
  2. 「放射光を用いた蓄電池反応解析と次世代蓄電池開発」
内本喜晴(京都大学大学院人間・環境学研究科) 60分
 

■学会奨励賞受賞講演

1月10日(土) 17:45-18:15 (ローム記念館 5F大会議室)
1. 「超高分解能軟X線発光分光を用いた磁性半導体の電子構造解析」
  小林正起(高エネルギー加速器研究機構) 30分

■企画講演

企画講演1 『放射光が築く構造生物研究の未来像』

1月11日(日) 9:00-12:00 (A会場)
  XFELの登場により構造生物学、特に結晶構造解析は大きな転換期を迎えている。フェムト秒の大強度X線パルスを利用可能なXFELは放射線損傷の克服やダイナミックス研究など新たな解析が期待されている。一方、SPring-8・PFでは膜タンパク質などの高難度解析サンプルに向けた高度化を進めている。本企画ではXFEL・放射光それぞれの構造生物研究の現状を俯瞰して互いに協力した放射光構造生物の未来について議論する。
   
  司会 松垣直宏(KEK-PF)
1. 「趣旨説明」
  山本雅貴(理研) 10分
  2. 「SACLAにおけるシリアルフェムト秒結晶構造解析プラットフォームの構築」
  登野健介(JARSI) 20分
  3. 「シリアルフェムト秒X線結晶解析(SFX)が明かすタンパク質構造」
溝端栄一(阪大) 20分
  4. 「マイクロビームによるタンパク質微小結晶構造解析」 
  平田邦生(理研) 25分
  休憩 10分
  5. 「長波長放射光を利用したタンパク質結晶構造解析の展開」 
山田悠介(KEK-PF) 25分
  6. 「タンパク質機能構造解析におけるXFELの可能性―無損傷X線結晶構造解析から高速時分割解析への展望―」
  吾郷日出夫(理研) 25分
  7. 「先端放射光を用いたチャネル・トランスポーターの高分解能構造解析と分子機構の解明」
  濡木理(東大) 35分
  8. 「総合討論」  10分
   

企画講演2 『放射光で解き明かす蓄電池反応』

1月11日(日) 16:10-18:10 (E会場)
  近年、環境・エネルギー問題の解決に向けて電気自動車等の移動体やスマートグリッドの本格普及に向けて、大型蓄電池の開発が活発に行われている。そのために、放射光X線を利用した蓄電池で起こる反応解析が有効であり、オペランド解析を含めた多くの研究が行われつつある。本企画では、放射光を用いた蓄電池研究についての講演を企画し、新たな計測技術の適用について議論することにより、今後の放射光を用いた新たな研究展開を図る。
   
  司会 雨澤浩史(東北大学)
  1. 「放射光で解き明かす蓄電池反応 趣旨説明」
  雨澤浩史(東北大学) 15分
  2. 「蓄電池材料解析における新たな展開」
松原英一郎(京都大学) 30分
  3. 「大気非曝露硬X線光電子分光によるSEI被膜の解析」
今井英人(日産アーク) 15分
  4. 「蓄電池反応の時空間分解XAFS解析」
片山真祥(立命館大学) 15分
  5. 「In situ 放射光XRD及びXAFSを用いたリチウム二次電池の劣化・耐久性解析」
佐々木厳(豊田中研) 15分
  6. 「次世代Li過剰正極材料の放射光を用いた研究」
藪内直明(東京電機大学) 15分
  7. 「軟X線分光による蓄電池材料のオペランド電子状態解析」
  朝倉大輔(産総研) 15分
   

企画講演3 『XAFS関連研究の現状と今後の展望』

1月12日(月) 9:00-12:00 (E会場)
  東日本の3GeVリングや新SPring-8計画の進展を踏まえ、日本XAFS研究会光源検討委員会を中心に、XAFS分野の研究の将来とそれに必要な光源に関する議論が進んでいる。これを受けて本企画講演案では、現時点での最先端の手法でXAFS研究を行っている講演者を迎え、XAFS研究の現状を確認することで、将来光源に関する議論をいっそう深めていく機会を提供する。
   
司会 木村正雄(KEK-PF)
  1. 「趣旨説明・光源検討委員会での将来光源に関する議論」
横山利彦(分子研) 10分
  2. 「空間分解XAFS計測による触媒材料構造解析」
唯美津木(名大) 25分
  3. 「in-situ XAFSで捉えられるものと今後の課題」
近藤寛(慶応大) 25分
  4. 「顕微XAFS・高感度XAFSの到達点と今後の展望」
  高橋嘉夫(東大) 25分
  休憩 10分
  5. 「時分解XAFSの到達点と今後の展望」
  野澤俊介(KEK-PF) 25分
  6. 「磁性分光研究の到達点と今後の展望」
  鈴木基寛(SPring-8) 25分
  7. 「軟X線領域のXAFS分析の現状と今後の展開」
  為則雄祐(SPring-8) 25分
  8. 「総括 −次世代の為に−」
  朝倉清高(北大) 10分
 

企画講演4 『放射光産業利用の成果と将来に向けた取り組み』

1月12日(月) 15:00-17:00 (D会場)
  放射光施設と大型レーザー光施設のネットワーク化をもとに産業利用を促進しようとする光ビームプラットフォーム事業が昨年度から開始され、放射光の産業利用が加速しつつある。これを踏まえて本企画では、放射光の産業利用の現状をユーザーの事例報告と放射光施設の報告により俯瞰するとともに、マルチプローブや時間分解計測など最近の計測技術の動向を報告して頂き、学会参加者と放射光の産業利用の方向性や将来展望を議論し、共有することを目的として本企画を提案する。
   
  司会 平井康晴(九州シンクロトロン光研究センター)
  1. 「趣旨説明」
  伴弘司(KEK-PF)、佐野則道(JASRI/ SPring-8) 10分
  2. 「化粧品・香粧品開発における放射光と中性子を利用した皮膚角層の構造解析」
  久米卓志(花王(株)) 25分
  3. 「高強度レーザーと放射光が連携した計測手法」  
  足立伸一(KEK) 25分
  4. 「SPring-8豊田ビームラインでの放射光産業利用」 
  妹尾与志木((株)豊田中央研究所) 25分
  5. 「産業利用を主目的とする放射光施設の整備・運用とその利用状況」
  竹田美和(あいちSR) 20分
  6. 「放射光と中性子を用いた有機材料の構造解析」
  古屋和彦(富士フイルム(株)) 20分
   

■各施設利用者懇談会

  VSX高輝度光源利用者懇談会 
  1月10日(土) 13:15〜14:15 (ローム記念館5F 大会議室)
  SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)
  1月10日(土) 14:15〜15:15 (ローム記念館5F 大会議室)
  PF-ユーザアソシエーション(PF-UA)
  1月11日(日) 12:00〜13:00 (ユニオンカフェ 2F)