日本放射光学会誌    Journal of JSSRR
Vol.26,No.4/July 2013

【表紙の説明】 
放射光などを用いた構造解析の結果, 明らかになった新しい染色体構造モデル. 従来の階層構造モデルとは異なり, 分裂期染色体や間期クロマチンがヌクレオソーム線維の不規則な折り畳みで構成されている(上段). このような不規則な収納は, 物理的な束縛が少ないため, 個々のヌクレオソームが動ける余地も増え, 遺伝情報の検索にとっては便利なことが多いと考えられる. 実際, 筆者らは生きた細胞の中で, ヌクレオソームがダイナミックにゆらぐ様子を最近明らかにした (下段).               
      
*原子分子物質の多様性に着目した放射光相互作用の研究を
籏野嘉彦(p.193)(2ページ、778k)
   
  蛍光X 線ホログラフィーによる局所格子歪みの評価
林好一,八方直久,細川伸也(p.195)
Evaluation of local lattice distortion by X-ray fuorescence holography
Kouichi HAYASHI, Naohisa HAPPO and Shinya HOSOKAWA
(11 pages, 6,658k)

  放射光によるヒト染色体の構造解析
前島一博(p.206)
Structural study of human chromosomes by synchrotron radiation beam
Kazuhiro MAESHIMA
(8 pages, 9,442k)

   
  小角散乱データからのモデリングに関する出版ガイドラインを読み解く
藤澤哲郎(p.214)
How to read publication guidelines for structural modelling of small-angle scattering data from biomolecules in solution
Tetsuro FUJISAWA
(13 pages, 9,574k)

   
  *マスタープラン応募の経緯と放射光光源将来計画討論会の概要報告
水木純一郎(p.227)(6ページ、3,161k)
  *東北放射光計画―光源加速器システムの概要―
濱広幸(p.233)(5ページ、4,838k)
  *ERL 計画およびコンパクトERL の現状
河田洋(p.238)(2ページ、278k)
  *コヒーレンス光源をめぐる世界の技術動向とSPring-8 アップグレード計画
田中均(p.240)(2ページ、248k)
   
  *第4回国際粒子加速器会議(IPAC '13)報告
高雄勝(p.242)(2ページ、2,323k)
   


■掲示板  ■会告  ■行事予定  ■日本の主な放射光施設のWeb Site  
■賛助会員名簿 ■ 編集委員会名簿、編集後記


Back