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2009年1月10日(土)日本放射光学会創立20周年記念事業
   

写真上:左から講演者の秋光氏,難波氏,二宮氏
写真下:講演会の様子





写真上:記念式典時の壇上の様子
写真中:左から,司会の尾嶋氏,雨宮会長,小宮山総長
写真下:左から,倉持審議官,Winick氏,佐々木元会長


   2009年1月10日(土),日本放射光学会創立20周年記念事業として,「夢の光が未来を拓く」と題した記念シンポジウム(市民公開講座),及び記念式典が,東京大学安田講堂に於いて開催されました。放射光学会員はもとより,東京並びに東京近郊のスーパーサイエンスハイスクールに所属する高校生や一般市民の方々が多数来場され, 約700名もの参加者を得ました。
   記念シンポジウムでは,数ある放射光科学の最新の成果の中で,特に市民生活との繋がりが深い,或いは一般の方の興味を引くと期待される,物質,安心安全,及び生命の三つの分野でご活躍中の三名の方を講師として迎えました。雨宮会長の放射光科学の簡単な紹介を含む挨拶に引き続き,青山学院大学の秋光教授による「新しい超伝導体を追い求めて」,科学捜査研究所の元所長,二宮氏による「安全安心な社会のために」,大阪大学の難波教授による「バイオとナノマシンの融合」,の三つの講演が行われました。多様な分野に亘る放射光科学の有用性を端的に示す最先端の研究成果についての講師陣の分かり易い話に,会場を埋めた聴衆は熱心に聞き入っていました。
   記念シンポジウムに引き続き,東京大学の小宮山総長,文部科学省の倉持審議官,スタンフォード大学のWinick名誉教授,台湾国立放射光センターのK. Liang所長,及び関連の12学会から会長を来賓として迎え,創立20周年記念式典が行われました。また12名の歴代放射光学会会長も参列しました。尾嶋実行委員長の司会進行の下,雨宮会長の挨拶の後,小宮山総長,倉持審議官,Winick名誉教授から来賓祝辞があり,放射光学会が日本の科学・技術の発展に対して20年に亘り果たしてきた役割,更には国際的な貢献,特にアジア・オセアニア地区において果たしているリーダーシップの重要性等について述べられました。列席された一般聴衆のために,Winick名誉教授の英語での挨拶は,尾嶋実行委員長により日本語でその概略が説明されました。最後に,元放射光学会長の佐々木東大名誉教授から,放射光学会の更なる発展への期待と激励を含む挨拶が行われ,記念式典は盛況のうちに終了しました。